葵鐘会は、質の高い日本の周産期医療を海外に展開し、その国のウェルフェアに貢献してまいります。
ベトナムをbridgeheadとして、モンゴル、ASEAN諸国、
アフリカまで日本式の周産期医療を水平展開していきます。
葵鐘会は、「学術的活動により医学の発展に貢献する」を経営ビジョンとして掲げており、医療行政学の分野で研究活動を行っております。
特に、東南・中央アジアの母子保健に関する政策や制度そして、各国が抱える課題を医療政策という観点から、より良い母子保健医療サービス提供を可能にするため研究を続けています。
当会は、名古屋大学医療行政学/ヤングリーダーズプログラム(YLP)へスタッフを派遣し医療政策特に母子保健分野について研究・分析を行っています。このYLP講座には、東南・中央アジア各国の行政機関より1年間のマスターコースへ派遣されてくる行政官僚や医療系研究者が在籍し、日本の医療制度や政策を研究し自国の医療政策向上に向け受講しています。
かつて日本の妊産婦死亡率や新生児死亡率は、現在のカンボジア、ラオスなどの国々と同様に死亡率は非常に高い水準でした。しかし、医療技術の向上、母子健康手帳を活用した妊婦の方の意識向上など、国策として母子保健政策に取り組んできた結果、妊産婦死亡率や新生児死亡率が劇的に改善され、今や世界最高水準と言われるまで死亡率を引き下げることに成功しました。これまで日本が得た教訓と葵鐘会が培ってきたノウハウやスキルを活かし、研究を共にしている各国の医療行政官や医師と連携し、医師・助産師の派遣や受け入れなど人材育成を行う一方で、母子保健サービスに関する政策提言や制度設計づくりに積極的に取り組んでいます。